歩きスマホの道はローマに通ず歌词
有罪!歩スマホ防止法を
軽々に破った罪はかなり重いぞ
被告を亀に変身させて流刑とする
帰る条件は『学』こと
見知らぬ海辺でむせび泣いてると
王様に拾われて安泰を得たが
彼は民衆にひん剥かれ国を追われた
ここは古代ローマ共和政の始まり
でも実態
権力は貴族(元老院)が独占
平民の立場は老いたパッタ以下
貴族の餌は美味しいが
平民は泥しかくれず
格差を抱えたまま拡大戦争へ
その間農地は荒れ無産市民が増加
セレブ(地主)は代わりに
奴を使って大儲け
貴族のはもはや金
平民は私の刺身を狙う
族派のスラvs平民派のマリウス
スバルタクスの反乱内乱の時代
甲羅を盾にされ戦地へ
歩き私やめて!誰か助けて
カエサル!ポンペイウス!クラッスス!
平民派が治め三頭政治を開始
これなら一安心?
いいかい、良い子のみんな
歩きスマホすると(必ず)こうなるよ
クラッススはお年玉のようにすぐに消え
ポンペイウスは
まさかの元老院に寝返り
彼を倒したカエサルも
ブルートゥスが暗殺
甲羅にできた傷(ロのヨダし)
治る日は来ない
アントニウス、レピドゥス、オクタクアヌスの
二度目の三頭政治が
じとっと始まる
レピドゥスはお年玉のように
すぐに消えたので残った二人の対立
再放送かよ
カサルの遺志を継
養子・オクタウィアヌスは
クレオバトラと組んだ
アントニウスと対立
アクティウムの海戦で亀は
養子の勝利に貢献
彼は元老院の権威をも
尊重した元首政を敷く
カエサルとは違う結末
人はこうして成長した
遇去から『学』ことで
亀でもいいけどねもう別に なんせ平和
五帝のおかげでバクス=ロマーナ
水道・浴場も完備なんて快適
生まれつき亀だったかも
それでもローマは広くなりすぎた
カラカラが属州市民の権利を拡大
しかし各地で軍人皇帝が乱立
人は争いを繰り返す
ディオクレティアヌスは
神を名乗って
コンスタンティヌスは
キリスト教を認め
統一を狙うもかえって争いに
テオドウスは死の淵で
苦しみを打ち明けた
「誰もが幸せになる方法が
手を取り合う道がどうしても
見つからない 甲羅を持たない人は
背中を預ける誰かが要るのに」
「次こそ見つけてくれますように」
その願いが叶うことは
ついになかった
ローマは東西に分かれ消滅する
私はやっと理解した
世界は過去の人々が
傷つけ合って認め合って
失敗を重ねて作ったこと
それは今でも道半ばにあること
「学んだ」私はもとの時代へ
世界が少し違って見えるのは
多分私が変わったからだ