兵隊とオルゴール歌词
おもちゃの国はそれはそれはれきしあるゆたかでたのしい国である
美しくけだかくかれいなる、
かのわがはいが王さまエリオット7世
そのおしろのまんなか、
兵士たちのたいれつが行進をする
進め、鳴り響く勇ましいリズム
足並み凛とあわせて
進め、胸を張れ!腕も高く上げ
われらが王様敬礼
進め、前へ、休まずに
僕の左足は生まれる前に亡くしてしまったけれど
右足だけでも進もう
さあ、胸を張れ!腕高く上げ
誇りを胸に進め
進め前へ 歩幅合わせ
進め前へ 進め 進め
兵隊さん達がいなくなり
お城の時計塔バルコニー
右足を上げて白鳥のように
鳥かごの中一人きり踊り始める
僕はいつに列の最後だから
くるり回り舞う貴女の姿が、
あなたはいつも列の最後だから
その強く地を踏みしめる姿が、
今日も見える
貴女が踊ると誰もが微笑むんだ
あなたは何度でも立ち上がる
どうして
片足だけでも
私は回ってるだけなのに
僕はほら飛び跳ねるだけなのに
初めてかわす挨拶
目に宿るは「愛してる」
どうか夢なら
いいえ違うわ
見つめ合った二人を三日月が照らして
どうして彼女は涙を流すのだろう
僕の顔を映す水鏡
ごめんなさい
私の右足を上げて回っているだけ
本当は踏み出すのが怖いだけなの
そう告げた日から彼は来ない
行進列からもいなくなり
その夜私は初めて 台から下りて
バルコニーの下を覗いてみたの
そうそこに彼は倒れていた
あちらこちら汚れて
ああ、返事もなくて
その夜私は初めて
ゆっくりと右足をおろして
籠の扉を開けて舞い降りた
君のもとに行きたかったけれど
この距離は僕にはまだ遠すぎて
だけど君が来てくれた
僕はまたこの右足で君と
前に前に僕らはずっと二人で
さあ、進め 進め 進め