妖怪町奇譚歌词
妖怪町奇譚-まめこ
词:未羽
曲:オッカ
鳥居をくぐりて彼は誰時を
酔ひさまたれてか
踏み惑ひし男あり
春の霞隠れ遊び
見覚へありやと思へどなほし
見知れる屋根先一つあらじ
四つ目カラスが枝の上で鳴く
そこのけそこのけ籠屋が通る
えさえさえさほいさっさ
籠から覗いた女の首が
空まで伸びて笑う
あいやお待ちと言わんが
如く袖を引く
年端もいかぬのっぺらぼう
にやり
ここはどこだ?
夢なら醒めねば
破れた障子戸に
目玉がぎゅろぎょろ目目連
たぬき屋暖簾がひらり
木の葉で金勘定
下駄の音はからころり
狐面紛れた妖怪町
並んだ影法師二つ
いっせえのせで踏みましょう
あの世のようであの世でない
この世のようでこの世でない
あの世?この世?あのよのよ?
回れ右してぱぱんがぱん
からくれなゐの小袖を纏ひて
千の面もてのっぺら隠し
手を引きかごめかごめ
いついつ出やる
鬼は目隠しさあ手の鳴る方へ
鬼ごっこするものこの指止まれ
あの子は花いちもんめ
金毘羅船々とらとらしゅらしゅ
丸い月が浮かぶ
赤足垢嘗め大禿化け提灯
響く三味はべんべけ
琵琶は牧々
ねずみのお宿で酒の宴
山の端がしゃどくろ
狂骨こつこつ井戸の底
もぬけの長屋の寝間で
碁を打つぬらりひょん
乱れ百花繚乱
浮き世のかくりよ妖怪町
繋いだ小指の先
指きりげんまん切りましょう
薄闇夢の淵
誰そ彼彼は誰我は誰
お帰り回ってあちら
長居はいけませぬ
暁には還らむと
狐面紛れた妖怪町
並んだ影法師二つ
いっせえのせで踏みましょう
繋いだ小指の先
指きりげんまんで指切った