驚異の部屋概論歌词
蒸気を上げて走る汽車のように
時代は彼らを乗せ先を行く
立ち止まる間なく
汽笛がいななく
逆さ回り鍵を開けて
閉ざした扉が隔てた先を見よ
天井まで埋め尽くしたガラクタ
不思議の部屋、目を見開け!
「論理と革命に背くかのように
その部屋は息を潜め——」
きらめく天球儀の上に双子の標本
空を仰いだ甲胄が悪魔を抱く
詰め込められるだけ隅の隅まで
無秩序と意味不明の大展覽会
誰も見たことない、誰も知らない
無意味で荒唐无稽な
何もかもただ集めて
天を目指し積み上げた塔のよう
汝が望みし景色を見下ろせり
一つ一つ書を記されもせず名前などない
ただ驚異と真理だけを棚に並べて
ゼンマイ仕掛けの船、舵を切って
ブリキの大海原へ漕ぎ出す
カタタタラタタッタ
藥棚は鍵をかけて
神秘の猛毒、劇藥、頭痛藥
地下室まで溢れ出した財宝
驚異の部屋、耳を澄ませ!
「知識と才能をありあまらせた
贄沢と無駄の極み」
七色に光るキノコと深海の王様
珊瑚の器にツグミの羽が浮かぶ
詰め込められるだけ増えていくだけ
悪趣味でグロテスクなヴんだーカンマー
誰も見たことない、誰もいらない
デタラメ!支離滅裂な
何もかもをただ集めて
まるで世界を掬り取る方舟
混沌の中にこそ智の光あり
何故か心ひかれ|不思議の…嗚呼、)
逃げ出せない魔法のように|嘘も虛構も許されし楽園の夢
「条理と常識に別れを告げて
何もかも受け入れたらーー」
珍妙なるを集め集め集め
奇怪な小部屋は広がっていく
この手に握る鍵を回すだけで
全く新しい世界が開ける
不思議の部屋