屋根裏コンサアト歌词
さしこんだ月明かり
古惚けた屋根裏部屋
時計の針が空を突けば
今夜も玩具が目を覚ます
わたしは回転オルゴヲルのお人形
手も肢も陶器で出來ゐるの
くるくるくるり回る台座の上
今日も明日も明後日も変わりませんの
わたしは操り糸のお人形
糸はあちらこちら絡まるけれど
ほどいてまた自由ほらこの通り
飛んだり跳ねたり楽しいでせう
焦がれる夢を口遊めば
誰かの夢ようにめくるめく世界
思いのまヽにかたちをつくる
どこへでも行ける
けれどあなたはだあれ?
魔法使いの玩具箱
この部屋で密やかに息づく
気まぐれ仔猫が引き起こした運命のいたづらで
わたしたちは出会うの
あなたは玩具箱のなか独りなの?
いヽえ幻燈機をまわしてゐるのね
影絵に映る憂鬱な登場人物(キャラクター)
おはなしの続きを知りたいわ
あなたは玩具箱は賑やかね
絵本に出てくる妖精たちみたい
これまでどんな冒険をしたの?
きかせて妖精のお姫様
きのこの國やオバケの國
曲芸团(サーカス(circus))で旅する美しいライオン
まだまだ見たいものがあるの
ひど目で惹かれたの
なんで素敵なのかしら
軋む音を響かせて遊びませう
リズムを味わつて
内緒で温かな繊条(フィギュア)を灯したら
屋根裏はきらめくちいさな夢の舞台(ステージ)
魔法使いの玩具箱
今夜だけ扉はひらかれた
手に手を取つて皆んなさあ一緒に
はじめませう
わたしたちの音楽会を~