狐の嫁入り歌词
誰や誰や 私を愛してくれる者
誰や誰や 私を捕らえる影法師
月夜に浮かんだ青白い祈り
チラホラ灯して参りませぬか
白く身を包み赤い紅さして
今宵の宴は世に咲いた運命
流れ流れ渡し舟
連ね連れられる連
悪戯にとおせんぼ 歌い踊り舞う
子狐の小唄は浮き世を知らず
百、二百と歩を読み遠離り恋しやと泣けば
晴れ姿さえ報われぬ
誰や誰や 私を愛してくれる者
その眼は冷てえな 姿を現す影法師
ある夜姉様は もう帰りゃせんと
そう言いなさって この道去られた
手招きしていた赤い彼岸花
この身もこうして後を追いましょう
黒い森を抜け ふたつ峠越え
遥々むかうは あぜ道迷う千鳥足
咲けや咲き乱れや 美しかろう この艶衣装
みな眼に焼き付けや 二度とは逢われぬこの姿
月夜に浮かんだ微かな願い
お天道様は ききいれてくれようか
霧があけるように この身が消えたら
次は蝶になり 自由に舞おう