孤犬歌词
西陽が汚れた窓を
灼く部屋に
君が零す憂鬱な溜め息が
籠る 細く短い命
欠けたカップが
二つ並んでる
大切にしたいと思うほど
傷付けてしまうのは何故だろう
きっと
啼き声さえも
かき消されるくらいに
僕たちは微かな存在
誰かを憎んでるわけじゃない
無かったことに
できればいいのに
この身体も欲望も
悪魔と天使が
僕の中を泳ぐ
甘いキスも
優しい吐息も
その場限り
何の価値も持たない
透けたカーテン
越し広がってる
虚ろでぼやけた
乾いた風に
溶けたただの色彩
ずっと
慰め合える言葉を
知らないままの
僕たちの小さな約束
繋いだ首に噛み付いたら
君の匂いだけに包まれる
"一人じゃない"
きっと
啼き声さえも
飾ることなんてできない
僕たちは臆病な心友
見捨てたのは
この世界じゃない
君がいればそれでいい
此処じゃない何処かに
眠れない夜が終わる日が
きっと