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風よ吹け歌词

雨宿りみたいな人生です
その場その場を凌ぐだけで根本的な解決なんてひとつもないんですよ
雨宿りみたいな人生です
ずぶ濡れになるといつもすぐに元いた場所に戻ってきちゃうんですよ
雨宿りみたいな人生です
この雨が止んだらフードでもかぶってまた少し歩きます
雨宿りみたいな人生です
今回の雨はなかなか止みそうにありません
23歳でいまだに実家
当然沸かない生活の実感
踏み出せない弱さは飛べない鳥
囲まれる透明の見えない檻
止まらない咳 不安と焦り
何もできずまた床に臥せり
リリックは書けどもトラックは無し
いまここに見る売れないラッパーの限界
俺達落ちるところまで落ちた
そんな言葉が口をつく地元の
いつものメンツに笑顔はなく
誤魔化すジョークもただ虚しい
ふと立ち止まる不老川
泥水をすする水鳥を見てた
その奥には土手を崩すショベルカー
さあここから飛べるか
風よ吹け風よ吹け風よ
黙する都会に船を出せ
夜更けは近いがそれも構わない
暗闇よ俺を連れて行け
風よ吹け風よ吹け風よ
高ぶる感情の帆を広げ
地図なき人生の航海の舵を取りながら後にする港
ネクタイ スーツ 硬い靴を履く
歩きにくいことこの上なく
まとわりつく猫すら煩わしく
ただ慌ただしく過ぎる何が正しい
帰りのホームは中目黒からぼんやり遠くを眺めるのだが
疲れているのか何なのか
それとも何かに憑りつかれているのか
はっと足を踏み外しそうになり
そこで初めて意識する命
ここは大都会何にも無いとか簡単に言う人しかいない
その時だった、何かがひらり
左手でつかみその手を開くと
季節外れの桜の花びらが俺の手のひらに咲いたのだった
風よ吹け風よ吹け風よ
黙する都会に船を出せ
夜更けは近いがそれも構わない
暗闇よ俺を連れて行け
風よ吹け風よ吹け風よ
高ぶる感情の帆を広げ
地図なき人生の航海の舵を取りながら後にする港
いつの間にか日は暮れていた
今日太陽を見たのは数回だった
通過していく駅や風景は明日には俺を忘れるだろう
車輪は外れ線路を外れ電車は町のはずれを走った
いつの間にか海を越え山を越え
見知らぬ町へ連れてってくれた
だが、はっとしてそこで目を覚ました
見慣れた駅だ、高田馬場だ
乗り換えるためにふらふら歩く
生きてんのか死んでんのか墓場の中だ
ああ 馬鹿見たく人目はばからず叫び
気付いてほしいが誰もが素通り
その時だった、ふと見上げると
満月に虹がかかり眩しいほどの明かり
一筋の光 一片の手がかり
しっかりと手の中に握りしめて離さず
進むべき道がわからずとも必ず
生きぬく自分を自分で導く
風よ吹け風よ吹け風よ
黙する都会に船を出せ
夜明けは近いはずだ諦めない
暗闇よ俺を連れて行け
風よ吹け風よ吹け風よ
高ぶる感情の帆を広げ
地図なき人生の航海の舵を取りひたすらに拝む日の出
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