生活の果てに音楽が鳴る歌词
作曲 : 秋田ひろむ
あの娘が生まれ育った街に 埃っぽい朝日が悪びれもせず
溜め息は妙な質量を持って 詰め所の四隅にただ降り積もる
答えは無いと歌うのだが それが答えになりえるジレンマ
足跡に磨り減った土塊 例えばあれが今の僕だ
夢叶えてなお立ち行かぬ
生活の果てに音楽が鳴る
抱きしめたあの娘は戻らぬが
どうせ別れは早いか遅いか
風吹けば 梢は揺れる
風吹けば 梢は揺れる
AMのラジオが唸って 乾いたタイヤの温い風圧
汚れたシャツに星座を結ぶ 怒鳴り声が青空に高く
昔 守りたいもの達は 自分の中にだけあったのだ
今じゃ守りたいもの達は 自分の外にしかない
夢途絶えてなお生きのびる
生活の果てに音楽が鳴る
抱きしめたあの娘は戻らぬが
どうせ戻れぬが人の定め
風吹けば 梢は揺れる
風吹けば 梢は揺れる
さっきまで春だと思ってたのに 気付いたらもう冬になりそうだ
早めに灯油を買いに行かなきゃ 厚手のコートも買いに行かなきゃ
欲しいものは手に入れなきゃ 言いたい事は全部言わなきゃ
年老いて死んじまうぜ 年老いて死んじまうぜ
夢破れてなお俯かず
嘘でも強がればそれは強さ
抱きしめたあの日は戻らぬが
どうせ家賃の足しにもならねえ
生活の果てに音楽が鳴る 生活の果てに音楽が鳴る
生活の果てに音楽が鳴る 全て忘れる音楽が鳴る