黒紅掬い (Full ver.)歌词
揺ら揺ら提灯に 紅染まる人波
愛逢月(めであいづき)の夜は 忍ぶ戀もさざめく
一夜
夢に
誘う
祭囃子(まつりばやし)
高鳴る心音(こどう)など 誰も気付きはしない
手つなぎ歩む参道(みち) 少女の瞳に止まる
涼やかな水甕(みずがめ)に 紅と黒の宝玉
「君が為」と 挑む
掬い遊び
紙は破れ 唯 虚しく水を掻くばかり
嗚呼 現と夢はうらはら 手を伸ばしても
掴めぬ存在(きみ)にこそ 人は焦がれて 惹かれ合うもの
玉響(たまゆら)結ぶ 契りはやがて消えるとしても
共に揺らす鈴緒(すずお) 秘めた想いは 線香花火
戀は儚く
美しき乙女には 定められた婚礼(やくそく)
「君よどうか 永久に幸せなれ」
そう告げ去りゆく
彼のひとの行方は知れず
嗚呼 言葉と真心(こころ)うらはら 手を離したら
二度と逢えぬものと 貴方は知りて 往くのでしょうか
終戦(おわり)を迎え 知り得た所在(ばしょ)で ひとり佇む
浮かぶ偲び草は ふたり夢見た 黒紅掬い