鍾乳洞の彷徨人 歌词
作词 : 田久保真見
作曲 : 影山ヒロノブ
・・・いつまで
この空洞に立ち尽くすのか
影さえ 姿消す闇で・・・
何故だ何故だどうして 私に目を留めない?
夜にまぎれて消えた 鴉(からす)ではない
錦の部屋中 玻璃細工をぶつけて
蒼い雹を まき散らす夜
夢が 餓狼(がろう)のように
彷徨いながら 吠える
心は 終わりのなき鍾乳洞か
したたる 渇望は涙の輪郭(かたち)
どこにも 行く宛てなどない魂は
火をつけ 燃やしてしまおう
いつもいつもどうして 敗北(ぎゃく)へと進むのか
世界が逆さになる 蝙蝠(こうもり)ではない
ゆれる紅い燈台 雪に投げ捨てたら
じゅっと微かな 断末魔
そうだ 情熱(あつ)さではなく
冷酷(つめた)き者の 勝ちだ
心は 凍りついた鍾乳洞か
壁には 空を飛ぶ孔雀を描いて
生まれて 死ぬまで人は孤独だから
かまわない 寂しくなどない
何を探して この空洞に立ち尽くすのか
影さえ 姿消す闇に 独りで
喪(わす)れた 遠い遠い記憶が光る
やさしく 微笑うのは 誰か