ハウル歌词
荒野に轟く 火薬の音に
恐れを為し 岩陰に隠れ
獲物抱えた 狩人たちの
去りゆく背中を 睨みつけた
縄張りを守り 我が子をかばい
無念の亡きがら 数多に散り
幼き群れは ねぐらを追われ
それでも 月日を耐え忍んだ
山を馳せ 陽は昇り 暁を導いて
彼ら行く どこまでも
仇の待つ その地へと
変わらない面影を
水面に映し 泣いて
やまびこの遠吠えが
呼び起こす あの日々へ
奔る 月灯りを浴びて
静まり返った 夜更けの街で
狼の群れは 息を潜め
納屋に漂う 毛皮の匂い
狩人の寝込みに牙をむいた
目を覚まし 泣き叫ぶ
赤子の声に惑い 見せた隙
不意を突く 銃声が響き渡る
背を向けて 逃げ出した
胸の傷 引きずって
ほうぼうの遠吠えが
呼び起こす あの場所へ
奔る 弱さを噛み締めて
命を賭して 残されたもの
絶やさぬよう かばい合って
君は 生きてく
変わらない面影を
形見のように 抱いて
やまびこの遠吠えが
呼び起こす 彼方の夢
戻らない憧れに
胸の傷 疼いても
ほうぼうの遠吠えが
呼びかける 明日へと
奔る 月灯りを浴びて
吠える 命を噛み締めて