朽廃メランコリー歌词

ひとつ、ふたつと消える灯火　今宵　教会の鐘は鳴らず
井戸を覗き込む少年が言う
「嗚呼、今、顔が見えた」
罅と欠けたらけのモニュメント　今や没落の貧民街
トロイメライから覚めよ愚民よ
「さあ皆　銃を握れ」
今は灰と化した栄も　地へ落ちたヘゲモニーも
奪い取って　積み上げて　最上へ駆け昇って
悪も善も混ざり切った　大義なんて無いと知った
息を止めた夢は朽廃する
ばらばら散らばる蝶と華　メランコリーな戯曲に綴られて
地獄の門が開いたとき　暗い暗い宵闇が手招いた
もう愛などない　許されやしない　復讐を謳う　君の手を取る
底の底まで沈んだ理論　皮膚に残る感触をなぞる
ドクリ、ドクリと意思を持つように心臓を脈を打つ
機械じかけの兵隊の群れ　黄泉に栄える帝都は揺らぐ
駒を操るその手が滲んだ
亡骸を踏み越える
黒の聖者　狩る異教徒　灰燼に帰する霊堂
憎み合って　憎み合って　死の数競い合って
彷徨えど彷徨えど　逃げることなどできず
愛も意味も知らぬまま生きていく
醜い醜いこの僕は人間を象る怪物だ
滾る憎しみも哀しみも　とろとろに溶かして嚥み込んで
ばらばら散らばる蝶と華　メランコリーな戯曲に綴られて
痛みだけが生きてる証なら　ぐしゃぐしゃに壊してあげるから
もう愛などない　許されやしない
復讐を謳う　君の手を取る