螢塚(Cover:Calvaria)歌词
森の静寂に
かがよふ蛍火
ひらひら瞬き
水面咲く
風と戯る
千代の廻り唄
夏草揺らし
夜半に溶ける
朧に燃ゆる螢
最期の時を刻みながら
闇夜を飾る無数の光
現世の幻想の中
またひとつ、淡き生命が
静かに幕を引いた
輪廻を唄《螢塚守》は
潰えた灯口付け
暖かい腕に抱いて
次の季節を待つのでしょう
白き貌
紅の眼
夏の森に住む
狭間の者
永久によく似た
星霜を越えて
儚き運命を
見送る者
最後の月を仰ぐ
暫しの別れ惜しみながら
闇に紛れた小さな光
ゆらゆらと弧を描き
夏の夜を死ぬぶ生命が
静かに幕を引いた
輪廻を語る《螢塚守》の
言葉を胸に抱き
交わされた契りと共に
次の季節を待ちましょう
ほぅ ほぅ ほたるこい
こっちのみずはあまいぞ
ほぅ ほぅ ほたるこい
夏を待ち詫びて
輪廻を汚す薄紅の花
はらはらを舞い踊る
古の習わしの果て
時を留めた森で
散りぬれど終焉を見せぬ
満開の花の下
色褪せぬ契を胸に
次の季節を待っています
桜が散れば夏がくる
また貴女にお逢いできる