ⅩⅢの月歌词
暗闇を織り込んだドレス
深紅に光る指輪
光を通さない世界で
誰よりも艶やかに
新月をⅩⅢ数えて
最初の満月の夜
長い爪で魔法陣を描けば
そこは秘密の楽園
今宵は自慢の宝石と
愛しい髑髏を持って
鮮やかなワルツを踊れば
下僕たちも踊り出すわ
喉が渇いたら脚止めて
毒孕んだ林檎齧り
噂話がよく弾んで
薄暗く囁き交わす
哀れに彷徨える玩具を
見つけたら遊びましょう
黒い言葉を口に含み
甘くそっと近づく
御伽の王子様も
お姫様もいらないらら
素敵なお祝い送りましょう
奈落への片道切符
残った不用品総ては
私が貰ってあげるわ
鴉が一声鳴き叫び
その運命に同情した
何処で生まれ何処へ向かう?
何時から
かそれもわからない
歳月だけ重ねて行くの
「楽しみは必要不可欠」
鐘の音がⅩⅢ響くと
喧しい鼠も黙る
それでは皆様御機嫌よう
再び逢える満月まで