他愛ない物語歌词
焼けた背表紙が掠れて 全部過去になっていく
口伝えされる真実は人の想いだけ
「なあ、教えてくれよ」なんて君は笑うけれど
こんな夜に 秋の夜に 学ぶべき物語なら もう、
いつまでもこんなふうに夜が続けばいいのに
ほんとはそう思うけど
終わりがくるからこそ きっと今があるんだね
二人きり、他愛ないストーリー
君の悲しみ憎しみが 君を形作る
それで構わない 歴史はそういうものだから
ああ、教えられることなんて
そんなのないよ だって
エンディングを書き込むのは君だもの この物語、
すてきなお話になるといい
不死の人間と半獣の紡ぐページ
「ひとりぼっちの人間は獣と出逢い、
分かち合い、幸せに暮らしたとさ」
そんな他愛ないストーリー!
終わりがきて 永い夜に どんなに遠い未来の話だって
それでも今、月が美しいからね
悲しいこと 辛いことや 楽しいことも
全部書き込んだなら
私だって、君の中で永遠になれる
君のことを もっと教えて もっと教えて
月も知らないことを だってさ今、夜が美しいからね
君にとって一瞬だって、
一瞬だって君といられたこと
私の物語の、一番大切なストーリー
他愛ない物語 かけがえない物語