蛙石 歌词
辿(たど)り着(つ)いた場所(ばしょ)には
知(し)る者(もの)などなく
穏(おだやか)やかに流(なが)れる時(とき)の
淋(さみ)しさを噛(か)み締(し)めた
碧(あお)き空(そら)を仰(あお)げば
翡翠(ひすい)の涙(なみだ)が
煌(きら)めく小(ち)さな雫(しずく)で
総(すべ)てを流(なが)してく
幼(おさな)きその姿(すがた)に
似合(にあ)わぬ記憶(きおく)
離(はな)れた景色(けしき)の隅(すみ)
藤(ふじ)の淡(あわ)きに染(そ)まった
今(いま)は昔(むかし) 生者(せいじゃ)の想(おも)いが
蛙石(かわずいし)に舞(ま)い降(お)りる奇跡(きせき)
白蛇(はくじゃ)の魂(こん) 此処(ここ)にある限(かぎ)り
滅(ほろ)びの道(みち)はない
紅(あか)き空(そら)を仰(あお)げば
彩(いろど)る楓(かえで)が
輝(かがや)くその腕(うて)広(ひろ)げて
優(やさ)しく呼(よ)び掛(か)ける
涙(なみだ)はその姿(すがた)を
心(こころ)に代(か)えて
空(そら)より折(お)り続(つづ)ける
強(つよ)き力(ちから)となるように
今(いま)は昔(むかし) 変(か)わらぬ想(おも)いを
遠(とお)く未来(さき)へと託(たく)した奇跡(きせき)が
いつか再(ふたた)び私(わたし)を繋(つな)ぐと
強(つよ)く信(しん)じている
今(いま)は昔(むかし) 生者(せいじゃ)の想(おも)いが
蛙石(かわずいし)に舞(ま)い降(お)りる奇跡(きせき)
白蛇(はくじゃ)の魂(こん) 此処(ここ)にある限(かぎ)り
滅(ほろ)びの道(みち)はない
今(いま)は昔(むかし) 変(か)わらぬ想(おも)いを
遠(とお)く未来(さき)へと紡(つむ)いだ奇跡(きせき)が
胸(むね)の奥(おく)で生(う)んだ悲(かな)しみを
笑顔(えがお)に変(か)えるから
薄(うす)れ行(ゆ)くは 人(ひと)の記憶(きおく)
想(おも)いだけが 抱(か)かれ眠(ねむ)る