夜ごとの暗の奥底で歌词
作词 : パイン
作曲 : ZUN
夜半(よわ)に辻(つち)の中ひとは何見た
逼(せま)り来る黒雲(こくうん)の奥に何見た
終(つい)に来るものは朧(おぼろ)な光あびて
夢なら醒めよと願いも虚しく
そのままそのまま怯(ひる)まず討(う)て
震えるその手で弓を放つか
逃れる道などとうに無いわ
もう遊びはここまでぞ
夜(よ)ごとの闇の奥底に ふと咲くは紅(あか)き花
咲かしては摘み 摘みては咲かすのも もう飽(あ)いた
時は流れど あかつきは来(こ)ず
闇に濡れし緋色(ひいろ)の道は続く
何(いず)れの咎(とがめ)で報(むく)いを受くるのか
震える唇 おお可愛いや
魔除けの呪(まじな)い唱(とな)えられまい
逃れる策などいまや無駄よ
細言(ささめごと)はここまでぞ
夜(よ)ごとの闇の奥底に ただ散るは紅き花
散るか宿命(さだめ)の 弱きものならばせめて ああ我が手で
時は流れど あかつきは来ず
我(われ)とていかにこの手穢(てけが)せど
黒き夜(よ)より逃(のが)れられはせぬ
ここにおれば盲(めし)いたも同じ
心さへも閉じようぞ
夜(よ)ごとの闇の奥底に ふと咲くは紅き花
咲かしては摘み 摘みては咲かすのも もう飽いた
時は流れど あかつきは来ず
我は また闇に消ゆ