ノスタルジックロマンスアドベンチャー歌词
初めて”視た”のは十六になった頃だった
見えない何かで隔てられたその世界は
眼鏡のない不明瞭な視界でも
普通じゃないことだけは理解できた
無数の愚鈍に埋もれるのが苦痛だった
凡才とは違うことを証明みせたかった
友人など堕落を呼ぶ魔物だと
信じ込んだ 「私は特別なんだ」
欲しい物でも知りたい事でも
何不自由することないこの手が
並大抵の人より劣っているだなんて
そんなはずない、と
ハウディ!
ノスタルジックな世界を見せてよ
彼岸へと渡るロマンス
あと少しで真理に届きそうなんだ
虚ろな眼差しの先に
いつだってそうだった 黄泉が口を開くのは
私が手を伸ばすその一瞬だけ
触れそうになる度にいつも目が醒めて
物足りないよ もっと向こうをよく観察(み)たい
「君は奇怪なことをするから」
気味悪がられて厄介者扱い
低俗な民衆共は私が優良種だと
なぜわからないの?
ハウディ!
こんなとこ私の居るべき場所じゃない
驕り高ぶる俊豪
あと少しで真理を暴けそうなんだ
信じた期待はどこへ
そんな期待外れな世界は見せないで
刑場を辿るロマンス
後戻りしたくてもリセットできない
虚ろな眼差しは濁ったグラス玉
こんなとこ私の居るべき場所じゃない
足を掬われた道化は
囚われたかのように暴いた奇跡が
自分の鬼籍だとも知らずに