ホタル歌词
作词 : 吉井和哉
作曲 : 吉井和哉
夏祭りの川のほとりで 行き帰りの人を仰ぐ
破れたスニーカーで 未来はぼんやりして
今年もまた会いに来ました 魂だけがホタルになって
ただ認められたくて ただ許して欲しくて
すれ違う幼い子を抱えた母と
遠くから聴こえてくる 夕暮の鐘
子守唄でさすりながら 母の胸で泣いたよ
風に吹かれ またどこかへ
誰かを探してる ホタルが飛んでいる
ボーダーになった心の闇は 日々の愛やら憎悪やらで
毎日スライスして やがて透き通るのかな
夕立の後に歌う 蝉のこだまは
新しい死者が残す 祈りの声か
生きる意味を奪い去られ 飛び立ってしまったよ
そこにはただ抜け殻だけ
踏み潰されてゆく
澄んだ水で泳ぐ魚
氷の上を滑るペンギン
大草原に眠るライオン
僕らのパラダイス
どこに行けば あるのだろう 天国かな それともただ
母の背中で聴かされた あの幼い子供の子守唄に揺られながら
海へ続く川に ホタルが消えてゆく