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地霊達の帰宅



ひとりで鼻歌(はなうた)
口(くち)ずさんでいた
ひとりで歩(ある)いた
いつもの
帰(かえ)り道(みち)
ひとりの
夕暮(ゆうぐ)れ
眼(め)を焼(や)く
夕焼(ゆうや)け

そのまま
潰(つぶ)れたら
どれだけ楽(らく)かしら

私(わたし)はあなたの
手(て)を握(にぎ)っているから
涙(なみだ)は拭(ぬぐ)って
一緒(いっしょ)に
家(うち)に帰(かえ)ろうか


いつでも
あなたを
見(み)つめているから
独(ひと)りぼっちなんて
お願(ねが)い
そんな
寂(さび)しいことは
言(い)わないで


瞑(つむ)った
この目(め)に
優(やさ)しく
触(ふ)れてた
誰(だれ)かの
細(ほそ)い指(ゆび)が
私(わたし)に
呟(つぶや)いた

私(わたし)はあなたの
手(て)を握(にぎ)っているから
涙(なみだ)は拭(ぬぐ)って
一緒(いっしょ)に
家(うち)に帰(かえ)ろうか


いつでも
あなたを
見(み)つめて
いるから
悲(かな)しい事(こと)から
お願(ねが)い
目(め)を逸(そ)らさないで
ここから

二人(ふたり)で
歌(うた)って

ふたりで
歩(ある)いて

二人(ふたり)、
手(て)繋(つな)いで

ふたりで
見(み)つめた










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