契り鬼歌词
作词 : 中恵光城
作曲 : ジン
月翳りて 帰路は暗夜に隠れ
迷い子は転けつまろびつ山に独り
白ノ衣 鬼ノ面
現れたのはこの世のものとは思えぬ美しい存在
母のような女ノ姿は 頬を撫で、問う
「あな、いとあはれ。助け望むか?
ならば さぁ 約束(契り)を結べ」と
怪しく笑い 小指差し出す
無垢な子は 嗚呼 言われるがまま
泣いて縋り 小指結んだ
“他言無用” 好奇の心に負け
其の契りを破り 村に言いふらかす
紅ク燃ユル 鬼ノ山
聴こえる音は大人たちの勝ち鬨の声だけではなく
木霊する女ノ断末魔(叫び声) 揺れる篝火
「あな、いとかなし。約束(契り)破れた。
ならば さぁ 報いをうけよ」と
頭に響く呪いの言葉
無垢な子は 嗚呼 蒼褪めながら
泣いて詫びて 許し請うたが
時既に遅し
『契り破ればお前も…そう…ワタシトオナジ…』
人を失くした その身を嘆き
独り 子は村を離れた
人の心は その身に残り
どうしても消えることはなく
人を喰らわぬ鬼が住まうと 皆は騒ぎ立てたが
人の噂も七十五日
やがて廃り時は流れた
今は誰も知らぬ鬼の話