獏、曰く歌词
(良い良い夢嫌な嫌な夢)
(嫌良い夢嫌な夢こいこい)
(良い良い夢嫌な嫌な夢)
(嫌嫌な夢嫌な夢こい)
ちょいとお月さんお空に浮かべて
来た来たそら来た夜が来た
良い子、悪い子、四の五の言わずに
六つ七つ数えてねんころりん
浮かれた夢には用など更々
探すはおどろしおどろ夢
塩などまぶして胡麻でもふりかけ
むしゃむしゃごくんでごちそうさん
悪い夢なら払おうか
枕の涙を払おうか
悪い夢なら食らおうか
なんならまるごと食らおうか
白黒紋様、あやかしまやかし
かくかくしかじか旅道中
夢の通ひ路、手招き手招き
鬼も人も逃げ出す夢の中
あゝ夢の中
(白黒白黒白白黒)
(白黒白黒紋様)
(四苦四苦八苦ちくちく痛む)
(極極楽獏曰く!)
夢浮橋、一梁二梁
橋桁の下でごろんと寝そべり
来ぬ人を恨む、十泣百泣
どぼんと落ちる前にごちそうさん
恋ひ死ねと
するわざならしむばたまの
夜はすがらに夢に見へつつ
はて、悪夢か否か
迷うところでざんすが
腹の音響けばごちそうさん
悪い夢なきゃ探そうか
あちこち提灯照らそうか
悪い夢なきゃ落とそうか
なんならあんたも落とそうか
白黒紋様、うらめしうらめし
されども悪しきは腹の中
何を怨みや笑わにゃ損損
夜が明ければ、ややや夢のあと
やや夢のあと
唐々番傘、浮世に目隠し
喧々諤々けんぱっぱ
三千世界の烏を殺して
お天道さんまでほら夢心地
白黒紋様、あやかしまやかし
かくかくしかじか旅道中
夢の通ひ路、手招き手招き
鬼も人も泣き出す夢の中
あゝ夢の中
はて腹の中?
やれごちそうさん
(良い良い夢嫌な嫌な夢)
(嫌良い夢嫌な夢こいこい)
(良い良い夢嫌な嫌な夢)
(嫌嫌な夢嫌な夢こい)
(良い良い夢嫌な嫌な夢)
(嫌良い夢嫌な夢こいこい)
(良い良い夢嫌な嫌な夢)
(嫌嫌な夢嫌な夢こいこい)