片羽のコトリ歌词
自覚(じかく)と自戒(じかい)の狭間(はざま)に浮(う)かぶ
この世(よ)は涯(は)てない無間(むげん)の火宅(かたく)
意識(いしき)と儀式(ぎしき)の波間(なみま)に潜(しず)む
この身(み)は厭(あ)かない無辺(むへん)の孤独(こどく)
夜(よる)の底(そこ)に灯(とも)る火(ひ)は誘蛾灯(ゆうがとう)
指先(ゆびさき)も見(み)えはしない
本能(ほんのう)も衝動(しょうどう)も全(すべ)ては格子(おり)の中(なか)
魂(たましい)は紙(かみ)きれよりも軽(かる)い
下界(ちじょう)は灰色(はいいろ)に澱(よど)んだ泥土(でいど)
私(わたし)は名前(なまえ)を放棄(なく)したコトリ
鳴(な)かないコトリ
啼(な)かないコトリ
唇(くちびる)は紅(あか)い柘榴(ざくろ)の在(あ)り処(か)
享楽(きょうらく)は甘(あま)い欺瞞(ぎまん)の棲(す)み処(か)
闇(やみ)の淵(ふち)に光(ひか)るのは蜘蛛(くも)の糸(いと)
罪(つみ)さえも癒(い)えはしない
従属(じゅうぞく)も逸楽(いつらく)も全(すべ)ては砂(すな)の楼閣(しろ)
束縛(そくばく)は細絹(ほそぎぬ)よりも脆(もろ)い
鳥籠(とりかご)は酔(え)うる虚構(きょこう)の楽土(らくど)
私(わたし)は片翼(ツバサ)を放棄(なく)したコトリ
片羽(カタハ)のコトリ
片羽(カタハ)のコトリ…