冬支度歌词
忘れられないことも 忘れたくないことも
落葉の下にそっと隠して
雪の降らないこの街なりの冬の支度を始めよう
「冬支度」
Music & Lrics:鷺
Original:takrockers!!
Vocal:仲村芽衣子
外した指環を弄びながら歩くいつもの道
ジャケットの裾 不意に翻してゆく 巡り始めた風
星の灯りはネオンの揺らめきに変わって
虫の音が靴音とざわめきに変わっても
制服の頃と何ひとつ変わらずに この街の僕にも
近づく秋の声は 知らず知らずのうちに届いていたよ
タ化粧の花も夏の星座も見えないことに気づけば
空は こんなにも高くあり
哀しい歌の意味も解らない頃
君と迎えた 雪の降らないあの冬の日と
同じ色をして この街を包んでた
乗らない電車の最後のダイヤを気にしたり
ポケットの中 使うあてもない電話を探すいつもの癖
君の名残がいつの間にか折り重なって
涼やかな別れの言葉の後 今になって
巡りあえた頃と何ひとつ変わらずに 僕の時を刻む
深まる秋の声が 君と僕の季節を二つに分ける
緋衣の花を一房詰み上げ 空に放れば
過ぎた時間は こんなにも遠くなり
哀しい歌の意味を 呆れた顔で僕に教えた君の言葉は
君の答えに 僕の答えに 変わってた
離れ離れの次の冬がやがて終わって
隣を歩く靴音がお互いに変わっても
二人出会えた日と何一つ変わらずに過ごしてゆけたなら
忘れられないことも 忘れたくないことも
落葉の下にそっと隠して
雪の降らないこの街なりの冬の支度を
嘘も偽りもない 君と過ごした月日
秋の終わりにそっと仕舞って 幾年ぶりかに
二人それぞれの冬の支度を始めよう