意識歌词
頭が有れば要は簡単に片付いて
子供と呼べば汚されないで済むのさ
僕に少しの光合成 君に似合ふ遺伝子を
ヒトは仕様の無いことが好きなのだらう
「嘘ヲ吐クナヨ」
泣いたら何だつて此の白い手に入りさうで
答へなら純粋だ 惹かれ合つてゐる
こんな風に君を愛する 多分
幾つに成れば淋しさや恐怖は消へ得る
子供を持てばやがて苦痛も失せるのか
君が慕ふ思春期と 僕が用ゐる反抗期
最早語呂を合はすことが好きなのだらう
「嘘ヲ吐クナヨ」
泣いたらどんな法も覆して願望通り
答へなら残忍だ 騙し合つてゐる
こんな風に君は愛する 多分
「嘘ヲ吐クナヨ」
もう是以上知つて眠らない夜と心中未遂
思ひ出に酸化した此の含嗽薬(うがいやく)迷彩(カムフラーヂュ)
無い物 頂戴なんて憤(むずか)つてゐる幼児同様
お母様 混紡の僕を恥ぢてゐらつしやいますか
君が愛した 僕
(終わる)
意識
作詩: 椎名林檎