パロディス歌词
パロディス
小南泰葉
飼い慣らされてしまった道徳がモノに蔓延る
パラサイトみたいに深く深く 根付き蜜を吸い巣食う
僕は存在しないような存在にはなれなくて
又目隠しで車のボンネットに縛りつけられて走る
揚げ足鳥が肩に止まって 僕の目突き始め
それはそれは美味しいそうに転がして食べる
パロディ 芸術は何時の日にも報われない
僕の陣地にはピアノ線 入ると首が飛びますよ パロディ
四角い箱の中で愛嬌振りまく少女が
僕の片目には泣き叫んでいるようにしか見えない
しゃがれた声しかない
でも不幸福を歌うには事足りている
足りない物はもうないのさ
鼻の効く小犬が嗅ぎ回り 僕の耳に近付き
それはそれは楽しそうにチョキチョキ引き千切る
パロディ 芸術は探偵が調べ上げ
折角引いた他人との境界点も線も
蹴散らしてしまった パロディ
首の取れた胡桃割り人形が踊り狂う
同じ所を何度も何度も還ってくる
どこにも飛び出せない恐怖は“明日を放棄する”に足りる
パロディスト 人の言葉を借りて前倣え
前に続け続けパロディ 前に進めないんだろう
君の存在もパロディ 人生そのものがパロディ
芸術は何時の日にも報われない 僕の陣地にはピアノ線
だから豚さんこちら手の鳴るほうへ パロディ