死神と鳥籠少女歌词
暗く冷えた(ひえた)この部屋に夜は漂い
微睡む(まどろむ)闇に貴方は舞い降りた
薔薇の香りを纏った紅い瞳が
憂いを含み私に微笑む
鳥籠(とりかご)の中 囀る(さえずる)声も掠れて
動けぬまま 朽ちて果て逝くのか
どうか私を連れ攫って
夜も朝も無い自由と魔の世界
生と死は同じ香りの孤独
愛したい私を 獣に堕ちようとも
病(やまい)が蝕む(むしばむ)躰 軋んだ手足
窓の外には輝く星の群れ
きっと貴方は終焉(おわり)を告げる死神
鋭い(するどい)爪で引き裂くのでしょう
甘い夢など残酷なだけ
開いた白い胸に 牙で血を犯して
搦めた(からめた)指先 腰を取る手と
暖かい涙 如何して泣いてるの
意識の薄れる瞬間 聞いた
小さな呟き(つぶやき)は黒の中溶けて消えた
どうか私を連れ攫って
夜も朝も無い貴方と魔の世界
生と死は同じ香りの孤独
愛したい貴方を 人の身で無くなろうとも