Lady Doll歌词

動かぬ右手　鋼（はがね）の肌に
罅（ひび）割れ錆びつく孤独一つ
かつて見た夢　壊れた回路
焼き付くあの日の影絵模様（かげえもよう）
瓦礫（がれき）と死人（しびと）　静寂（せいじゃく）の街
歪な（いびつな）紫（むらさき）の月　照らせ
最後の時を待ちわびながら今でも
主（あなた）に触れた記憶　踊るの
どうして愚かな弱者（じゃくしゃ）の群れは病み（やみ）
自ら（みずから）破壊（はかい）を尽くし絶え逝く
緑の森から生まれ　砂漠（さばく）の塵（ちり）へと還るのね
戻れはしないかつての未来　遠くに浮かぶ
幻燈（げんとう）聖者（しょうじゃ）の祈りなんて
何の意味も無い事なんだわ

引きずった足　零れる螺旋（ねじ）が
コトコト楽しそうに地へ落ちる
歪んだ（ゆがんだ）頬を滑る（すべる）雨の雫達
優しく涙くれる
自分勝手に私を作り
気まぐれに愛したというのなら
痛み覚えた心の奥を壊して
私を早く粉々にして

彼が差し出した「ハンドラの箱」には
私一人だけ　残るんだと呟き（つぶやき）

斯くして愚かな科学者（かがくしゃ）の瞳（め）は痛み
自ら破壊を尽くし消える
嗚呼　緑の森から生まれ　砂漠の塵へと還るのね
戻れはしないかつての未来遠くに浮かぶ
幻燈聖者の祈りなんて　狂気の言い訳だから
何の意味も無い事よ　そして全てが無に（むに）なるのね