苍玉の泪歌词
FEL FEARY WEL SYUA SERIA.(貴方を愛して得た哀しみ)
ARIA FIRY FEL SERIA.(この歌は私に最後の泪を与えた)
ARIA FEL NEO SERY…(歌となった私は永遠の哀しみに沈む…)
潮風が煌めく 小さな島の外れ
歌を愛する少女が暮らしていました
幼馴染みの青年に そっと想いを寄せて
彼の旅立ち見送り 独り残された
この故郷(ち)へ帰る時には
想い伝え合うという
約束だけが満たす日々
見知らぬ船 流れ着くまでは
訪れた男は 少女に恋焦がれて
遠い豊かな国の王子と名乗りました
「貴女こそ私の妃 共に参りましょう」
さすれば島には恵みが溢れるだろう
SERY, FEL SERY...(哀しい,哀しい…)
その手を取った王子に祝福の声が上がる
終に囚われ 船の中
少女は光射す王国へ
故郷を偲んで少女は海を望む
硝子が阻む記憶(けしき)の約束は遥か彼方に…
目出度い結婚式(しき)の日 届いた青年の手紙
滲んだ蒼いインクで綴られた文字は
「おめでとう」という たった一言のみ
新月の夜 少女は心を閉ざす 闇の牢獄――
潮風に浮かんだ豪華な船の上に
幾千の宝石 飾る花嫁
「王子との永遠の愛を 貴方は誓いますか?」
神父の問いかけに 蒼の指輪を外した
SERY, FEL SERY…(哀しい,哀しい…)
「いいえ、私には大事な人がいます」
上辺を飾れど 私は貴方を愛せない
最後に微笑む
「――さようなら」
呪われた旋律 響いた海の底に
蒼玉の宝石と共に沈んだ花嫁
私の想いよ この海に溶けてゆけ
寄せては返す波に願いを込めて
青年の元へ 約束が届くでしょう
満月の海 微かに聞こえる歌
「泪を流してくれて、ありがとう――」
FEL FEARY WEL SYUA SHIRY.(あなたを愛して得た歓び)
ARIA ARY NEO…(その歌は永遠に奏でられる…)