memento歌词
ねぇ 小さくなった浴衣と下駄
簪は年をとらなくて
遠方の空 言葉を奪う
光彩陸離の花模様
そう 二人は当たり前のように
当たり前を信じていた
夏の夜道 光を探した
忘れ形見と燈籠と
片道切符の想い出が
何処にでも行けますように
祭囃子が鳴り出す前に
嗚咽することのないように
花火の色が水面を彩る度
燈籠の灯は霞んでいく
私は君が残した後悔より
思い出せないこと 選ぶのだろう
朝の気配に目眩がしました
隙間に差し込む白い陽を
それさえ消してしまうような
あなただから 好きになれたんだ
ねぇ 夜雲を覆う花の名前
夏の向こうへと繋がって
子供の声 涙色は
鮮美透涼の空模様
あなたを送るよ それまでは
笑えない私を許して
遠い過去さえ触れてしまうの
君と見るはずの景色に
泣かないよ
花火の音に耳を傾けた夜
強がりで塞いだ瞼だ
雲間に覗く星の灯 あなたの場所
捨てられはしないこと 知っているから
刹那に駆ける夏に捧ぐ
私の恋 変われない気持ち
燈籠の中 その名を変えて
いつか消えるまで灯っていて
花火の色が黒に変わりゆく頃
別れの灯は強かに揺れる
静寂に染まる 波の声に溺れ
傷は瘡蓋になる それでいい
君がいたんだ 君はいたんだ
螢が舞う夜の真ん中に
数え切れない
宝物のように光る日々は置いていくよ