海の見える街歌词
海の見える街
nayuta
ある朝 ひとりの少女が、砂浜に
懸命に何かの絵を描いてた
どれだけ丁寧に、筆を進めても
押し寄せる波に消されてしまうだろう。
無駄なことだと、教えようと、
近づいた僕の手が、気がつけば、筆を取ってた
二人で同じ絵を描いた。
遠い空、高く、僕らは、笑い声響かせ。
別れの予感なんて、知らぬまま。
日に日に、広がってく世界、膨大な時間が、
僕らの目の前にはあると思ってた。
時間が経つほど、別れを自覚した。
潮はもうすぐそこまで来ていた。
消えてしまうなら、僕らの日々は、
無意味なものだと、後悔するのか。
消えてしまったら、描き直すのでは駄目なのか。
遠い空、高く、君はもう、涙声響かせ。
薄れゆく思い出を、抱きしめて。
いつかまたやり直せること、出来ないと知りながら。
変わりゆく景色を、眺めていた。
最初に見た景色を、僕らはまだ憶えてるか。
積み重ねた時間を、忘れられるか。
いつか描いたあの空。
置き去りにした想いを、
掬い取るため、足を、踏み出してみる。
未来がどうなるかなんて、
誰にもわからなくて、
無駄なことだって、それでも、
踏み出してみる。