「ソレノイド」歌词
泥濘んだ道 踏みしめ虚ろに彷徨う
透けて舞う籠目は 遠い日の空へ
影を消し去ってしまいたい 光を集め
枝葉のように別れた行く末は 未だ見えない
風を受け揺れる緋の精よ
数多の瑕 癒えぬままに
抱えた心放ち ひとりきり歩いてゆく
耳を塞ぎ 閉じこもった世界の色は
混ざり塒を巻いて私を締めつけた
痛み苦しみを知り得て 積み重ねたのは
やがて忘れられてしまう 歪んだ世界
問うた声 掠れ届かぬ
人の群れは黒く蠢き
挙げた手 静かに下ろし
奥底へ仕舞い込む
夢と現界 爆ぜる—
白い繭 守られていた
細い指では貫けない
罅割れ落ちる殻の欠片蒐め
風を受け揺れる緋の精よ
温もりなら 心の中
抱えて流す涙 その背中見つめている