hane wo hirogete歌词

時には 頭に手を這わせ
時には 頬を擦り合い
時には 耳を塞いで
わたしたちは 心を寄り添わせる 心を寄り添わせる

思考にフィルターをつけ 盲目になれたわたしは
まやかしの夢を見ながら 日々を過ごしていた
どこかで気付いていた 悪した考えから目を背けながら
一時の幸せを 掴んでいた

時には 胸に手を這わせ
時には 脚を擦り合い
時には 口を塞いで
わたしたちは 体を寄り添わせる 体を寄り添わせる

たとえ嫌でも感じてしまう 温もりという名の欲望は
私の体を劈き 否が応でも分からしてくれる
思いは平行線を辿り 永遠に交わることのない
あなたから見えるのは わたしの表面だけ

記憶を馳せてみれば 出会った初めから
すべてが嘘で固められ 嘘が嘘に連鎖していく
だけどわたしの中に宿ったものは どうしても嘘にならないの
戯言なら良かった あなたが煙のように消えたことが

失くなりそうな心を溶かして わたしの体には鳥籠があって
あなたの想い出を 今でも感じている
あらゆるものすべてを どこか遠くに投げ出して
それ以外何もない このわたしの このわたしの世界の中で

もうあなたの視界の中に わたしが映ることはないのでしょう
それを理解した上で 想うわたしの心は
狂おしいほど報われず そして儚く見えるの

（Ah...）

羽を広げて 飛び立つ夜空は遠く
藻掻くように 墜ちて行くわ 底のない闇の中
｢同じことでしょう 光は届かない｣と
絶望が慰めても わたしはこの翼で

あなたへ 続く 道をずっと 夢見て
命を抱きしめてた

いつかきっと いつかきっと
この体 満ちた想い わたし どこへ行くのか 教えて
｢すべて消えて しまうだけよ｣