うつろわざるもの歌词
作词 : 凋叶棕
作曲 : ZUN
かつて、純真に碧かったのは
私と彼方、どちらだっただろうか?
解答を返さない幻想郷の
果てを見たかった
見下ろす風景に
もはや興味はなく
かつての知己も全て過去の者へと、
うつろわずにはいられないのだ。
全てが、変わりゆく。
…私といえば、ここで。
…高きを極め。
独り静かに、そっと天を仰ぐ—。
この場所ならば、
彼方の事がわかる気がした。
そんな幻想をどうか抱かせて欲しい。
遙かな
見上げる天空に
私であったものを捧ぐ
唯一つ
うつろわざるものへと向けて。
為しえる事がもう、それ以上ないなら、
きっとそれは完結なのではないか?
星はきっとまた昇るだろう。
罪の意識も薄らぐだろう。
抗えぬ想いに押しつぶされてしまう。
醜い現実に眼をつぶってさえしまう。
時は残酷なまでに流れて。
そして全て荒廃させる。
…どうやって、生きても。
…どうやって、死んでも。
ああ、変わらずには居られないのだ!
最後に遺った、
変わらない全ての根源こそが。
この眼の前に、美しくも残酷に。
遙かな
変わらぬものに
惹かれる自分がここにいた
ああ、
いつか変わり果てるこの身だとしても。
皆置いていってしまった。
けれど、それでも。
この幻想郷だけは。
変わらずに在り続けるだろうと信じている。
この身を委ねよ、
彼方とともにあるならそれでいい。
…嗚呼、できるなら、此処で全てを迎えたい。
遙かな
変わらぬものを
うつろわざるものを抱いて
全てを
受けいれながら、私は此処に居る。
遙かな
見上げる天空に
私であったものを捧ぐ
唯一つ
うつろわざるものへと向けて。