ア・ローン・ロンリー・ローリン・ローア歌词
作词 : 凋叶棕
作曲 : ZUN
私に愛なんて囁かないでください
私を真っ直ぐ見つめないでください
私の心 かきまわしてときめかせたりしないでください
私の指をそっと握らないでください
私の体に手を触れないでください
私の心 かきまわしてときめかせたりしないでください
私が何者かも知らなくても
好きだなんて言葉だけ繋がれるなら
触れることなく紡がれるロマンス
どうか「人並み」に愛して頂戴。
怯弱なウェアウルフ
月のどうか出ないうちに
その身を寄せるよすがなれ
「『抱いて』よ、不器用な私をそっと愛するくらいで。」
月はその何もかも全て、口、噤んで
それを疎んで避けて生きてもけして抗えぬものがあると
人か獣か雄ばかりが狼であるわけでもないが
さても”相手”をどこに求める草の根分けても探し出せぬ
群れを失くした孤独のオメがそして夜な夜な番を探して
私の肩をかき抱かないでください
私の腰に手を回さないでください
私の此処 かきまわしてときめかせたりしないでください
私の体を暴かないでください
私の隙間を広げないでください
私の此処 かきまわしてときめかせたりしないでください
この身に纏うその境界が
ひとつひとつはずされていくその度に
己の何かが膨れ上がっていく
それは抗えぬ生の
不全なウェアウルフ
月がたとえ出ずにいても
その身を暴かれたなら
嬌声(おたけび) それは内なる人と獣の鬩ぎ合い
そしてその最後の一片が、暴かれゆく
ねえ
あなた あなたがわるいの
あなたがこんなにするから
おおかみは あなただけじゃないの
もう そんな そんなにされたら
わたしだっておさえてたのに
どうなっても もう
どうなっても!!
孤独なウェアウルフ
月が出ていようがいまうが
もはや止めようもなく
抱くのは 軽率にも手を出した男の骸(カラダ)
それは人には耐え切れぬ愛の返礼/
故に
孤独なウェアウルフ
月夜を厭いてさえなお
そっと佇むのみ
嗚呼、抱いてよ
まだ見ぬ人狼(あなた)はどこにいるのでしょうかと
独り、ただ”仲間”を求めて月に吠える