A transient faith歌词
作词 : 凋叶棕
作曲 : ZUN
四月から小学校だね なんて話しながら
穏やかな幸せの中 埋もれている――
友達でも見つけたの
足を止めて手を振っていたわが子の
――その先には誰もいない。
不吉な予感はまるで小波のように
ねぇ、そこに何かいるの?
…ねぇ、お母さんにも分かるように、教えて。
この子は答えずに
私の声にも気付いていないようで
遠い昔に忘れ去った記憶が
形なき影を纏って突然蘇る
人の身でありながら
神となったはずが
結局求めたのは人の幸せ
幸せの証は
此処にこうして居るから
後悔など無いと心震わせて
誰を見ているのかわからない
名前を聞いてみてもわからない
それと話をしては駄目なのと
呼びかける私に振り向いて
「おかあさん、かみさまっているとおもう?」
沈みゆく夕闇に
この子の姿が
とても小さく見えてただ怖かった
何を見てしまったか
もはや確かめもせず
わが子を前にして崩れ落ちながら
この子の見る
神に向かって
溢れる思いを
何故 私をずっと
放っておかれないのですか
背を向けた私を怨んでおいでですか
何故 今なって
御姿をあらわされたのですか
たとえ捨てたとて逃れられぬ定めなのですか
私は 怖かったのです
幸せになりたかったのです
どうかこの子には手を出さないでと祈る
祈る神が目の前に居たとしても
「儚き信仰」(薄っぺらなその甘え)に縋りながら
わが子を抱きしめる
強く強く抱きしめる