遺された名前 -とおりかぞえうた-歌词
作词 : 凋叶棕
作曲 : ZUN
ひとつ ひえだのおやしきに
ひとよひとよとうまれたあのこ ひとかそれともおにのこさんさ
あのかべこえてはならぬ
ひそりひそりひとあしこえ さあさおうちにかえりましょ
ふたつ ふるいわあじどおり
ふたれふるふるかべふるほうへ ふたつつづくみちのむこうへは
けしてふりかえらぬよう
ふらりふらりふるみちふみ まっすぐおうちにかえりましょ
みっつ みなかみあみのかわ
みなもゆらしてながるるみずに みるみるうちにのぞきこまれて
おいたてられたおれふす
みずしらずのひとはおいて さっさとおうちにかえりましょ
よっつ よいまちあよのはし
よごとよどおしさがすあのこを よにもおそろしてんぐさまみてる
とおいやまへつれられて
よみのこみちわたるまえに そろそろおうちにかえりましょ
はらりと 言葉零す 行く行く道に
続く謡の その意味知らず
いつつ いつまであごたけで
いなのかばねはひとまちぼうけ いわのむしろにおいかくされて
くさもぼうぼうはえしきり
いちもくさんにうしろむいて いそいでおうちにかえりましょ
むっつ むつまたあむこうじ
むすめひとりじゃそのあしおそく むくれきげんのようかいのかげ
おいたてられたおれふす
むざんむざんとならぬよう そっとおうちにかえりましょ
ななつ ななさとあしちざか
ながくつづくはそのはてしらず ながたびのはやりやまいからか
とうとうこえられはせず
なみあしこあしあしをふんで しっかりおうちにかえりましょ
やっつ ややこしあやのつか
やねのしたにねむるのはどなた やんごとなきおひとのかわりに
ぜんぶぜんぶとっかえて
やわりとわりとくちむすんで きちんとおうちにかえりましょ
はらはら 伝う記憶 行く行く道に
続く謡よ 意味など知らず
いつかいつか 遺された名は
明日へ渡る その日は遠く
ここのつ この名を抱いたなら
いずれ桜の下に眠れど いまだこの身のかく或る限り
そうそうはいよとゆずりゃせん
歌え童 歌えるうち さあさあおうちにかえりましょ―。