因果律の花歌词
咎(とが)無(な)き首(くび)に手(て)をかけた 爪痕(つめあと)を濡(ぬ)らすは免罪符(めんざいふ)
破滅(はめつ)の恋(こい)に誘(さそ)われて 咲(さ)き誇(ほこ)る因果律(いんがりつ)の花(はな)
荒(あ)れ果(は)てた城(しろ)の地下(ちか)に 捕(と)らわれたお姫様(ひめさま)
誰(だれ)からも愛(あい)されずに
ひとりぼっちで泣(な)いていた
逃(に)げ出(だ)した先(さき)の街(まち)で 出会(であ)ったのは運命(うんめい)
優(やさ)しげな青年(せいねん)と 燃(も)えるような恋(こい)をした
もしも焦(こ)がれたのが 大罪人(だいざいにん)だとしたら…?
愛(いと)しい人(ひと)よ それならばいっそ
この手(て)にも、等(ひと)しく罪(つみ)を重(かさ)ねよう
切(せつ)なる吐息(といき)に誘(さそ)われて 容易(たやす)くも穢(けが)された良心(りょうしん)
目覚(めざ)めた欲(よく)は罪深(つみぶか)き 呪(のろ)われた悪魔(あくま)の忌(い)み子(ご)
焦(こ)がれて奪(うば)い合(あ)い、貪(むさぼ)る 犬(いぬ)のように
愚(おろ)かで怠惰(たいだ)な 戯(たわむ)れを致(いた)しましょう
富(とみ)も地位(ちい)も 愛(あい)も夢(ゆめ)も、 全(すべ)てかなぐり捨(す)てて
せめて、今(いま)だけはと 嘘(うそ)を並(なら)べて
愚(おろ)かしき花(はな)よ、咲(さ)け
私(わたし)の住(す)むお城(しろ)には
恐(おそ)ろしき化(ば)け物(もの)が 夜毎(よごと)に生者(せいじゃ)を求(もと)め
首(くび)を折(お)って彷徨(さまよ)うの
君(きみ)が望(のぞ)むのなら このまま攫(さら)ってしまうよ?
生(い)け贄(にえ)となって生(い)きる運命(さだめ)が
私(わたし)のたった1(ひと)つの自由(じゆう) 許(ゆる)して…
咎(とが)無(な)き首(くび)に手(て)をかける 恐(おそ)ろしき、呪(のろ)われた屍(しかばね)
愛(いと)しき人(ひと)の為(ため)ならば 悪魔(あくま)さえ この手(て)にかけよう
怖(こわ)くて かわいそうに 眠(ねむ)れず 怯(おび)えている
終(お)わらぬ悪夢(あくゆめ)に魘(うな)される
助(たす)けて… 僕(ぼく)が守(まも)るよ
君(きみ)がいれば、僕(ぼく)がいれば、何(なに)も怖(こわ)くはないさ
だから 今(いま)だけは全(すべ)てを忘(わす)れて
安(やす)らかに眠(ねむ)りましょう
君(きみ)を救(すく)うために 化(ば)け物(もの)が住(す)まう城(しろ)へ
悪魔(あくま)の眠(ねむ)る棺(ひつぎ)を開(あ)けて
ためらわずに剣(けん)を抜(ぬ)いて
この手(て)で 突(つ)き刺(さ)した
棺(ひつぎ)の中(なか)に横(よこ)たわる 恐(おそ)ろしき悪魔(あくま)が眼(め)を覚(さ)ます
穢(けが)れた黒(くろ)に染(そ)められた化(ば)け物(もの)は 静(しず)かに泣(な)いた
どうして…? 私(わたし)なの…?
貴女(あなた)が…? 分(わ)からない…
呪(のろ)いの運命(さだめ)は残酷(ざんこく)な結末(けつまつ)に
泣(な)き崩(くず)れて神(かみ)に祈(いの)り乞(こ)えど
時(とき)は戻(もど)らず
絶望(ぜつぼう)の淵(ふち)に呪(のろ)いは解(と)かれて
黒(くろ)き闇(やみ)に消(き)え去(さ)った