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コスモスと鬼歌词


なすすべもなき 深い朝
庭一面の コスモスを見ていた
鬼の手にあやされてでもいるかのように
それらはかすかにゆれて
ほそい確かな声を私になげかけてくる
青い空とコスモスと鬼が

河辺という町のそれは赤い夢
来し方の無念の無数のトゲ
万感からだがはち切れそうになり
猿すべりの木の小枝にでもなったようだ
いっそどうにか なるならなっちゃえ
青い空とコスモスと鬼が

かの詩人はトリスを酌みながら
愛するものたちの事を語っているが
文学も愛も私にはその時どうでもよくて
ただ己の肉切れに落ちていって
無性の気持ちのゆく果てを恐れていた
青い空とコスモスと鬼が
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