とある預言者の、運命歌词
鬱蒼とした
黒い森(シュヴァルツヴァルト)
処女を溺愛(うやま)う
ユニコンの背に乗り
皓皓と光る月
風が戦ぎ
妖精たちの祈祷(ざわめき)に
心躍らせて疾駆する
「契約した『悪魔』の追撃があるとも知らずにーー」
あゝ、愚かなる少女(もの)よ
「零落れて」
その硝子の仮面は
「罅割れて」
決して、振り返らぬ約束を反故した罪
「貴女にはあれほど、きつく言ったというのに」
猛り狂った一本角
天高々と突き上げられ
乱れ咲く薔薇(ディ?ローゼ)
顔に飛び散った
真紅の呪詛は
我が眷属の運命(シックザール)
堕ちた魂(ゼーレ)
もう二度とーー……
「逃げられないと知れ!!」
失踪してく
知識体系(ヴィァセンシャフト)
秩序(ゲソュール)を毀した
恥知らぬ掌により
罪々(SinSin)と積もる雪
贖(あがな)えなく
城壁すらも凌駕し
神に祈っても手遅れて
「永遠の代償、その『虚無』を受け止められずーー」
あゝ、夢を見た罰よ
「なぜ見るんだ」
この螺旋の迷路は
「続いてく」
断じて、吸血(す)い尽くさぬ規制(りせい)を保てなく
「クククッ…それとも、今すぐ、逝きたいと?」
欲に狂った疾風(シュトゥルム)
野原(のうり)を薙ぎ刈り取られ
霧散した薔薇(ディ?ローゼ)
脳を横切った
真紅の残存理念(ゲデヒトニス)は
我が眷属の運命(シックザール)
堕ちた魂(ゼーレ)
もう二度とーー……
「…離れてはいけませんね。」
「クククッ…もう、理解して頂けたでしょうか。」
「貴女は、私に吸血(す)われ続ける運命(さだめ)なんです。」
「…この預言は、絶対です。」
「…だから、目覚めなさい…」
「我が眷属(いちぞく)となって覚醒するのです。」
「暗闇(やみ)の中でしか視えない何かを、貴女と…」
「…感じたい。」
猛り狂った一本角
天高々と突き上げられ
乱れ咲く薔薇(ディ?ローゼ)
顔に飛び散った
真紅の呪詛は
我が眷属の運命(シックザール)
堕ちた魂(ゼーレ)
もう二度とーー
堕ちた魂(ゼーレ)
もう二度とーー
「…わかりましたか?」
「よろしい。それでは永遠(とわ)に、私のものになりなさい。」