Garden of Avalon track3 騎士たちの話歌词
あいつが家にやって来たのが5歳ぐらいの時だ
俺じゃない あいつの年齢だ
ひと目で将来飛び切りの美人になると見抜いたが
親父が 兄として弟の教訓になれなんて言うから
そう思うことにした
まぁ隠し通せるはずがないとも思ったよ
ウーサー王は次の王に 人間ではないものを用意しようと考えた
人間と龍の混血
人の铸型で生まれる 王の化身だな
ウーサー王の血と龍の血
その2つを繋げるために最適な尊い女の血
ロマンスのかけらもない 結果だけを残す行為だ
そこに愛があったからと あると思うのかい
そなことすら分からないから お前は非人間なんだ
こうしてアルト...アーサー王は誕生した
魔術世界では概念受胎というらしいな
人に龍で機能を付けるとか
どうあれ まともな人間には育たないだろう 普通ならな
だがあいつはその点が普通じゃなかった
今じゃそれこそ真実味のない話だが
あいつは町にいる娘たちと何も変わらなっかた
ただの町娘だよ 町娘
ああ けど負けず嫌いなのは生まれつきだ
あいつの勝ち負けの基準ってのは
情けない自分に対いしてのものだった
へこれてもすぐに顔を上げる
前向きの精神にもほどがある
そのくせ傷つきやすい
素直すぎて 物事を受け流すことができなっかたんだろうな
そんなやつが十年間 親父の元で厳しく育てたれたんだ
そりゃ理想の王にもなるだろう
俺はいい迷惑だったが
選定の剣を抜いた後のことは お前の方が詳しいだろう
修行を終わえ 選定の剣カリバーンを使いこなせるようになった
ようやくあいつは王の名乗りをあげた
十一回に及ぶサクソン人との会戦をせし
卑王ヴォーデイガンをうち取り
この白垩の城 キャメロット城が誕生した
それから十年 行き着く暇もなかったな お互い
お前は王の補佐と言いつつ 女遊びに邁進し
俺は円卓の任務を片手間にして 女の尻を追いかけていた
アーサー王は諸侯たちをまとめながら
サクソ人との戦いをうまくこなしていた
まあまあ 穏やかな時勢だと言っていいだろう
先王ウーサーの野望通り 理想の王が誕生したわけだ
一方 俺の心配は杞憂だった
この後に及んでも あいつが女であることを追究する騎士は現れなかった
結局 誰もアーサー王を心底から認めてはいなかったのさ
理想の王と称えながら
その理想が万人を救い物と気がついた途端 責任を全て追っ付けて
その結果がこれだ
アーサー王がローマから戻ってくる頃には
モードレッドが挙兵しているだろう
俺はこんなばかけた内輪もめはたくさんだ
適当な理由をつけて 退散させて貰うと
最後に アーサー王について所感を聴かせてくれだって
あいつは幼い頃から 一日の大半を王としての教育に当てられた
おまけに眠る時間すら 馬の世話や 村の見回りなんぞに使っていた
あいつの人生には あいつが守ろうとするものの実体驗が全くない
こんな薄ら寒いことがあるか
俺は巨人の首だって 口先一つで 切り落とす男だが
その俺ですら 顔をしかめる
まだ親父と暮らしていた頃
あまりの気持ち悪さに 俺がつい口を出した
おい お前いつ眠ってるんだ
ご心配なく兄上 明け方から日が昇るまで しっかり眠っています
あいつは笑顔で言いやがった
明け方から日が昇るまでときた
三時間もありゃしない
だが後日 知りたくもない事実を知った
あいつは夢の中でさえ
夢魔であるお前に 王の教えを叩き込まれていたのだと
お笑い種だよ
ずなまるところ 本当に眠るすらいなかったわけだ
だから今 この国の終わりを前にしてふっと思ったんだ
ばからしい
そこまでして あいつは何がしたかったんだか