第3幕2曲 置き去り月夜抄歌词
母(かあ)さん
この道(みち)は
どんな幸(しあわ)せに続(つづ)いているの?
そこでは
大好(だいす)きなおやつをたくさん
食(た)べられるのかな?
父(とう)さん
この先(さき)に
神様(かみさま)は待(ま)っているのですか?
どうして
そんな悲(かな)しい顔(かお)で
僕(ぼく)らを見(み)るのですか?
暗(くら)い森(もり)の中(なか)
本当(ほんとう)は全(すべ)てわかっていた
このまま進(すす)めば
もう帰(かえ)ることはできないと
ふたりぼっちで残(のこ)された僕(ぼく)ら
その名はヘンゼルとグレーテル
お月様(つきさま)のわずかな光(ひかり)では
帰(かえ)る道(みち)もわからない
僕(ぼく)らは歩(ある)く さ迷(まよ)い歩(ある)く
手掛(てか)かりがないわけじゃない
ガラスの小瓶(こびん) 月(つき)に照(て)らされ
ぴかぴかひかり 道(みち)を照(て)らす
されどもそれが 正(ただ)しい道(みち)か
僕(ぼく)らは知(し)らず ただただ歩(ある)く
やっと見(み)つけた 僕(ぼく)らにはわかる
ここは魔女(まじょ)の家(いえ)
さあ 悪(わる)い魔女(まじょ)をやっつけろ
燃(も)えるかまどに放(ほう)り投(な)げろ
彼女(かのじょ)がいなけりゃ僕(ぼく)らはきっと
幸(しあわ)せになれるはず
ねえ母(かあ)さん 私(わたし)をほめて
悪(わる)い魔女(まじょ)は倒(たお)したのよ
ねえ父(とう)さん 僕(ぼく)をほめて
魔女(まじょ)の子分(こぶん)も倒(たお)したんだ
それにしても
ここはとても落(お)ち着(つ)くところだね
まるで昔(むかし)から
住(す)んでいたような気(き)がするね
さあ
「本当(ほんとう)の」母(かあ)さんと父(とう)さんに
会(あ)いに行(ゆ)こう