Bye-bye My Blue Bird歌词
小さなテレビ
ノイズの向こうで誰かが
押し殺した声で
垂れ流すニュース
水もないのに
咲き乱れてるバラの花
何がそんなに嬉しいの?
誰か教えてよ
未来を託してほしいとか
潰れた喉で謳わないで
どうせ朝になったら
もう忘れているんでしょ?
呼吸をするように嘘を
口ずさむひとたち
私たちを見下ろす目は
誰も映さない
瞳閉じたその刹那に
哀しく泣きながら
青い鳥は籠の中で
眠り消えていく
遠くの空を
切り刻みのぼる煙は
救いの神の名を借りて
生贄をつくる
信じたものに
裏切られ泣くのはいつも
何も知らずに生き残る
哀れな旅人
望んでもいない平和とか
すました顔で願わないで
どうせ私が死ねば
大笑いするんでしょ?
――するんでしょ?
都合のいい理想郷(ユートピア)を
押し付けるひとたち
祈り声は汚れたまま
ひとを傷つける
伸ばした手に落ちる影を
哀しく揺らめかせ
青い鳥は空の色に
溶けて消えていく
きょうは昨日よりいい日だと
あしたは今日よりいい日だと
思ってみたところで
もう変わらない
――変わらないんでしょ?
願うだけでかなう夢を
無邪気に信じてた
「人の夢」のはかなさなど
何も知らぬまま
いつの間にか折れた翼
哀しく羽ばたかせ
青い鳥は目の前から
飛んで消えていく
捨て去られて風に惑う
想いの欠片たち
泣くことさえ忘れたまま
さまよい続ける
希望という羽も失くし
立ち尽くす私は
青い鳥のいない空を
ただ見上げるだけ
Bye-bye my Blue Bird...