水彩画歌词
窓越しの外は無機質なキャンバス
そこに描かれる白黒の細密画
息の詰まるような人混みの中から
この私を誰が見つけられるのか
同じ群れの魚達が
溺れている水槽のよう
顔を出した隙間の上
見てたように空が代わりに泣いた
雨が降る
人も町も滲ませ
静かな水彩画に変えてく
小さく色を添える花のように
傘を開いて咲かそう
同じ色の傘ばかりが
揺れて消えるモノクローム
ここにいると示すように
私だけは鮮やかに咲かせよう
雨が降る
人も町も滲ませ
静かな水彩画に変えてく
小さく色を添える花のように
傘を開いて咲かそう
雨上がり
眩しい日が昇って
優しく風は雲を連れてく
小さく色を添える花もきっと
ビルの隙間で揺れてる