今昔物語 ゆらゆら揺れる儚き月見て 想うのは古の記憶 ひぁひぁ舞いし優曇華の華の様に 恣 毎日が欲しくて 徒然なるままくまなき月見し 秋の夕べはいと寂しき 浅き夢見し有明けの宮 消えゆく月はおぼろに霞む 季節が巡るりて天を仰ぎ見る月 白く輝いてる我が故郷 巡りて巡りて 年月巡りて 夜空に上つてお月様綺麗だね 心に浮かんでも私一人…… 徒然なるままうつくし花見し 秋の夜長はいと悲しき 深き夢見し朝ぼらけいて 月もはや消えいと寂しきよ 運命が回りて天を仰ぎ見る月 優しく輝き私照らす 巡りて巡りて 年月巡りて 夜空で笑つたお月様綺麗だね 心に浮かんでも私一人…… ゆらゆら揺れる朝霧の中に 消えゆ月を眺めている ひらひら舞いし優曇華の華の様に この想い夜風に流されて