[00:00.400] [00:19.283] 恋して至った [00:21.345] 今に尚更 沁みるのはきっと [00:23.769] 「愛せやしないや、もう誰も」って [00:25.486] 秋風が立った何年後でさえも [00:27.247] 乙女のように穢れない君は居ない [00:30.369] それでも魘われる あの春に [00:32.067] 諦めが私に憑く未来世まで [00:34.704] [00:35.368] 「もういいかい」をもう一回 [00:36.861] それで幸福感は掴めたの [00:38.487] いずれ終るために始めたいのなら [00:40.504] いっそ思いを初めないで [00:41.901] 「呼吸をしただけ」とでも言いたげに [00:43.794] 徒事を示したあなたなんか [00:45.452] どうなったっていいし [00:46.823] あわよくば果敢なくなって仕舞えばいい [00:48.695] 嗚呼 [00:49.076] どうしようかもう死のうか [00:50.248] 「もういいよ、黙って──相合傘は諄い」 [00:51.987] 従って不退転がない私は [00:54.219] 噤んで啼いて過去を嫉む [00:55.803] どうしようかもう死のうか [00:57.288] 御釈迦になった体は成せないからさ [00:59.397] 言っても今更 [01:00.869] [01:01.945] 恋していたって [01:03.005] 「今」もそのうちに飽くから きっと [01:05.376] 「愛せやしないや、冷めたんだ」って [01:06.894] 秋風が立った数年後になれば [01:08.757] 形だけの愛しみは [01:10.729] もう嫌だから [01:11.959] 如何せん君は幸せ [01:13.386] 「何で、私だけ見捨てて──」 [01:15.195] [01:31.633] 金輪際 看做さない [01:33.362] 君を倦怠感の果てだとは [01:35.348] 「煩い」や「嫌い」とでも思い込んでさえ [01:37.323] 咲いた想いは消えないや [01:38.499] 「呼吸をしただけ」とでも言いたげに [01:40.462] あからめを示した なんて嘘さ [01:42.168] 如何してなんだろうか [01:43.416] 苟も果敢なくなってく気はしない [01:45.282] [01:45.448] 別の春に移ろった君は愛を掠めたの [01:48.437] 洗い浚い 欠片も無いと知った [01:50.236] 「私の未練も奪い去ってくれよ」 [01:52.407] それだけで未だ匙を投げないで [01:55.182] 「──巫山戯んなよ」 [01:56.943] [02:10.817] 嗚呼 [02:12.178] どうしようかもう死のうか [02:13.506] 「もういいよ、黙って──相対は嫌だからさ」 [02:15.734] 微睡んで不退転がない私は [02:17.553] 「厭」を装った 何の為に [02:19.049] どうしようかもう死のうか [02:20.478] 御釈迦になった体は成せないけれど [02:22.652] それでもずっと [02:23.803] [02:25.441] 恋して至った [02:26.486] 今に尚更 沁みるのはきっと [02:28.715] 「愛せやしないや、もう誰も」って [02:30.335] 秋風が立った何年後でさえも [02:32.191] 乙女のように穢れない君は居ない [02:35.218] それでも魘われる あの春に [02:37.081] 諦めが囁くのはいつ [02:38.597] 恋して仕舞った [02:39.868] なんと呪われた因果だろう [02:41.736] 逆様になって戦慄いたって [02:43.620] 変わらない想いは今際でさえも [02:45.593] 花曇りが此処に終る [02:47.525] 「もう一度接吻をしたら──」 [02:52.349]