[00:00.00] [00:00.46]遠い目をした街灯が今更責めたててくる [00:11.80]夜行バスはあと五分 [00:17.27]ざわついた灯りが揺れている [00:22.64] [00:22.93]嫌気がさした母に連れられ [00:33.43]二人で浴びた朝日は今も覚えている [00:45.49] [00:56.23]角を曲がれば雨が降っていて [01:01.27]通りに出れば人が鳴いていて [01:07.00]野良猫が泣いて [01:09.65]爪を噛んでいる放浪少女が抱きかかえている [01:17.56] [01:18.13]そんな情景も風化していく [01:23.66] [01:24.11]過疎化した夕焼けが [01:26.50]過ぎ去って夜の街になり [01:29.20]夜に溺れたがる僕たちは [01:31.73]廃ビルの屋上で黄昏れる [01:34.82]遠慮気味の太陽が [01:37.39]何もかも綺麗に焼き払う [01:40.22]そんな街に僕はいた [01:45.24]この街で生きていた [01:52.15] [02:24.45]五分も歩けば田舎になって [02:29.72]蛙がいつも待っている [02:35.09] [02:35.47]その先の僕の家は今では [02:40.40]ここからはもう見えない [02:46.90] [02:47.09]ハエがまとわりついて [02:49.94]駄菓子屋はいつか潰れて [02:52.61]昔通りに生きていけると [02:55.23]思っていたら大違いだ [02:58.01]ラブホ街を抜けた先で [03:00.81]姉の迎えを待っている [03:03.64]そんな街に僕はいた [03:08.51]この街で生きていた [03:14.20]この街に僕はいた