恋[necrofantasia] 编曲 : RD-Sounds このひどく退屈な風景の中 あまりにも不釣合いなその影―― ――その瞳を覗き込もうと、するそのたび、なにかを喪ってゆくような気がする。 灼熱の色を帯びる極低温 地獄の底へ辿りつく偽理想郷 瞬きのその間に過ぎ去る永遠 これほど多くのモノへと属さずしてさえも あなたの、その存在は……どれほど底が知れない。 虚構と現実の境目濁す ぐちゃぐちゃに澱んだ純粋性の欠片だけが わたしをかき乱すことだけをただ意図するように 美しいものがある。 その意味を問うことは。 或いは禁忌なのか。 それはいみじくも一片の幻想。 何もかもを封じてしまうとしても。 嗚呼――この手へと滑り込んでくる薄明。 この身を焦がすのだろう この身を燃やすのだろう ……その微笑みに。 何かがずれて傷ついていく音 軋み続けるこの世界――歪み得るまで。 しかしひとたび傷ついた世界は 嗚呼 あなたに壊されたならその全て二度とは―― ――そこに幸せが、ある。 不変の幸せの価値があるなら 「 永 遠 」(けして色褪せぬもの)をその手にすることか 乃至はおのれ自身を誰かに委ねることか わからないものがある。 それを暴くことなど。 できようはずもない。 できないからこそ“それ”は美しいのに。 そうしてまたあなたのその眼の中。 嗚呼――底知れない色彩に溺れるよに。 この身を擲つのだろう この身を捧ぐのだろう ……止められもせず。 貴女を見ている――その眼を見ている――貴女と二人で ■(あい)していたい ■(ゆる)していたい そうしてあなたを■(こわ)してしまいたい しかしまた ■(あい)されていたい ■(ゆる)されていたい そうしてあなたに■(こわ)されてしまいたい 潰えた現実より幻想へと感情(おもい)を向けて逝く それが――恋(necrofantasia)