Gorillaむかしばなし 作词 : ヒガシローランド & ニシローランド 作曲 : 雲のすみか, ヒガシローランド & ニシローランド むかしむかし あるところに そっと潜む Gorilla の影 くゆらした煙 たおやかな手付き 存外 まとった毛皮 まっくろ 終わりはいつも呆気ない 明けない夜はない 内緒の情事 終わらせたらベッド抜けて going もっと強引に迫ってくれてもよかったのに そっとため息落とし 素知らぬ顔で洗濯に あの人は知らずにしば刈ってる 落日 確実なことなんてひとつもない世界で 作ってしまった秘密を抱えて 桃ではなく Banana 汚れきった身体 それでもこの子に罪はないから · 昔々あるところ こと切れるのを待つところの老猿その半生 まさに不徳の致すところ ただ待ち続ける 灯火が消えるまであと何年 伸び切った草木達に触れる悴む手 振り返る 何が悪い?力ならば有り余り 築いてきた確かな地位 弱肉強食 それだけ 何が悪い 人間共が残した包み あれこそ甲羅を持つ怨念の生まれ変わり? 滾る破壊衝動 少年らを介護 暴力こそバイブル 欲に踊る細胞 存在しないユーフォリア 神様らの言う通りならこの海の深層 確かに現存するユートピア 歳月は流れ瓦礫の山から芽を出した 大木も廃れ葉も付かないこの枯れ木の下 ただ待ち続ける 何も知らぬ Gorilla 息を静かに引き取る 静かに引き取る · 俺たちは 変われない 何億年 経ってもさあ 愚かなまま生きていく それだけ それだけなの Gorilla は 変わらない 何光年 隔てとも 気高い後ろ姿に 僕らは焦がれる · 数多紡がれた物語 行き場のない感情 落とし込んだ 言の葉のなか 身体に 血潮に 刻まれてる本能 ハッピーエンドじゃ満足できない 衝動 あやまち 繰り返して台無しにしたい欲望 自分が求めてるだけ 孤独を 不幸になりたがってる すかさず なりたがってる · 見たいものだけを見てる 都合のいいおめめで まっくろに濁ってて 逆に きれい コンプレクスとルサンチマン こねこねして砕いては つらいけど 頑張るしか なんて、勝手に世界は進んでくのにね 知ってるくせしてトロフィーを 欲しているのね 意味はないよね Gorilla は見てるよね · 俺たちは 変われない 何億年 経ってもさあ 愚かなまま生きていく それだけ それだけなの Gorilla は 変わらない 何光年 隔てとも 気高い後ろ姿に 僕らは焦がれる · 俺たちが足掻いた様も 数千年後に笑われてるかもしれねえ あるいは全米がお涙 形残らずともどっかしら 音が鳴ってればそれでいいだろう 十分すぎるだろう · あの日の亀も鬼退治のヤツも こんなになると思ってなかったよ きっと いついかなる時も顔のぞかせてる Gorilla あいつらは歴史を見てる いつも見てる 嫌になるほど見てる · 紙芝居 “GORILLA CITY” これにて幕引き · むかしばなしは終わり あなたは現実へと帰る さよなら、さよなら… -